トヨタが主導するスマートシティの可能性

経済

日本のトップ企業、トヨタが新たな試みを発表した2020年1月7日。
静岡県裾野市で実験的な都市開発プロジェクト「ウーブン・シティ(Woven City)」(プロジェクト名:コネクティッド・シティをスタートさせる、というものでした。

発表の場はアメリカ・ラスベガスで開催された世界最大規模のエレクトロニクス見本市「CES2020」でした。


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ウーブン・シティの概要

Woven Cityイメージビデオ

このプロジェクトの目的は集約された先端技術を人々のリアルな生活に導入することで、様々なことを検証する為のものです。

さながらの実験都市

東京ドーム約15個分の敷地に2,000人が入居します。

興味深いのは、この都市には信号がなく、運転する人も見当たりません。

マイカーや本来の有人運転のタクシーや配送車などはどこに行ったのでしょうか?

実は、この街にはマイカーという概念はなく、スマホ1つで数分以内に配車できるサービスが行きわたっています。

自動車を売るトヨタがマイカーを否定するのはとても斬新です。

ちなみに、トヨタは元々は1926年に創業された豊田自動織機製作所が前身で、「ウーブン・シティ」は和訳すると「編まれた街」

織物機の会社だったトヨタが自動車製造の会社となり、今度は都市を創る会社になろうとしています。

また、信号と言えば、車が1台も通過しない交差点や誰も渡らない横断歩道でも、信号が赤になれば停まらなければなりません。

道路交通法という法律で定められています。

車やバイクを運転する人なら、こんなに無駄なことはないと感じたこともあるでしょうね。

「全ての信号が感知式になれば良い」って考えることもあります。

信号機不要の肝は、大量のセンサーやカメラです。

これらを道路、信号機、建物などに大量に設置して得られた大量のデータを処理されたのちに実際の都市全体のデジタルイメージを形成させます。

このデータを車に送信して人が介入することのない自動運転によって信号も不要になるというものです。

人の行動予測も当然含まれていて、安全な走行が可能になります。

トヨタはこれらの技術をNTTと資本提携して共同開発しています。

スマートシティの登場は近い?

自動運転技術を可能にするのは大量のセンサーとカメラです。

これらを同時に繋いで通信できる規格が、昨今話題となった5Gということです。

2030年にはこれを遥かに超える6Gが登場するだろうと言われています。

変化のスピードはおよそ人類が体験してきたスピードとは比べ物にならないような状態です。

人が処理する能力を遥かに凌駕するロボットやAIが業務の一旦を担っていること、調べものをしようと思えば数秒で答えが見つかります。

また、3Dプリンターなど、思い描いたことがすぐに形にできるような技術革新が進んでいることを考えると、過去の繁栄スピードと大きく違うのも納得です。

トヨタの発表では2030年頃には社会が大きく変革していると見ていて、現在販売しているような自動車はほとんど売れなくなると危惧しています。

あのトヨタが”社運”をかけてスマートシティの開発を進めているともみれます。

しかも、NTTという同じく巨大企業と組んでの話です。

尚、トヨタが主導する静岡県裾野市のウーブン・シティのような国内での実験都市の事例はほかにもいくつかあります。

福井県永平寺町では2021年3月25日から、沖縄県北谷町(ちゃたんちょう)では同年3月31日から自動運転による移動サービスの実証実験が開始されています。

自動運転のレベル分け

トヨタが2017年に発表していた自動運転車  i-TRILコンセプト

補足ですが、自動運転のレベルを国土交通省が定めていますので紹介します。

レベル1:運転支援

【例】自動で止まる(自動ブレーキ)、前のクルマに付いて走る(ACC)、車線からはみ出さない(LKAS)

現在主流なのはこのあたりでしょうね。

レベル2-①:特定条件下での自動運転機能(レベル1の組み合わせ)

【例】車線を維持しつつ前のクルマに付いて走る(LKAS+ACC)

レベル2-②:特定条件下での自動運転機能(高機能化)

【例】高速道路での自動運転モード機能

①遅いクルマがいれば、自動で追い抜く

②高速道路の分流、合流を自動で行う

この実験は数年前からすでに行われています。

レベル3:条件付き自動運転

システムが全ての運転タスクを実施。システムの介入、要求等に対してドライバーが適切に対応することが必要です。

高速道路等、一定条件の下での自動運転モード機能を有する「自動パイロット」

※2020年に実現の目標でしたが、実験段階で実用化には至っていません。

レベル4:特定条件下における完全自動運転

限定された地域での無人運転移動サービスと、高速道路での完全自動運転。

前者は2020年を目途に目標として掲げられていました。

トヨタのウーブンシティが好例です。

後者は2025年に実現の目途となっています。これが実現すれば、過酷な長距離ドライバーの仕事は激減すると思われます。

レベル5:完全自動運転

全ての地域で完全なる自動運転が実現している状態です。

人が運転しない為、運転者はおらずお酒を飲んでも構いません。

不動産投資はどう変わる?

現在のレベルはせいぜいレベル1もしくは2が実用化レベルでしょうか。

それでもレベル3や4はもうすぐ目の前に来ています。

レベル5に達するのがトヨタの見込み通りであれば2030年頃と目されています。

スマホ一つで配車できるとなれば、駐車場という概念が大きく変わります。

タイムズカープラスのように、自家用車を保有せずレンタルでまかなうことにより駐車場が不要というのが、さらに進んだ形ですね。

駐車場だけではありません。

交通の便が悪い田舎はこれまで不動産投資では敬遠されてきましたが、地方であっても快速や特急などが停まる大きな駅が数キロ圏内であれば、例え徒歩30分などであっても問題ありません。

不動産投資はこれまで都心部が鉄板でしたが、今後は地方の不動産にも光明が見えてくる可能性は充分にあります。

もしかすると、地方の不動産は利回りが高い今が買い時…!かもしれませんね!

 


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