「俺たちの楽待」が有料会員サービスをはじめるということで、業界に激震が走りました‥‥!
‥‥冗談はさておき、今年2022年6月下旬から「楽待プレミアム」をスタートさせるのは本当です。
いつも楽待をご利用いただき、ありがとうございます。2022年6月28日より、皆さまにご利用いただいている楽待サービスが大きく生まれ変わります。
楽待会員様向けに有料会員サービス「楽待プレミアム」の提供を開始いたします。料金は月額プランで3300円、年額プランなら月額2483円(いずれも税込)です。
素早く路線価を検索できる「路線価マップ」、ここでしか知ることができない情報満載の「動画・記事」など、これまで以上に皆さまの不動産投資活動を支援する機能やコンテンツを提供してまいります。
有料会員サービスにご登録いただくと「プレミアム会員」となり、さまざまな機能をご利用いただけるようになります。今回は、「楽待プレミアム」のサービス内容についてお伝えいたします。なお、「楽待プレミアム」のサービスは今後、さらに拡充していく予定です。
有料会員サービス「楽待プレミアム」が、6月下旬よりスタートします|楽待不動産投資新聞便利なシミュレーション機能や、不動産投資に役立つ限定コンテンツを多数提供
楽待を運営する株式会社ファーストロジックは東証スタンダード市場に上場しており、利益を追求する姿勢は当然です。
ただ、このプレスリリースにはユーザーからの”恨み節”のような怨嗟のコメントの数々が掲載されています。
だがちょっと待ってほしい(朝日新聞風)。
かつてはGREEなどの携帯ゲームも、当初は無料を謳ってユーザーを獲得していきました。
魚釣りのゲーム、「釣りスタ」は本当に秀逸な出来で、釣り初心者のモアぞうもそこそこハマりました。CMで見たことがある方も多いかもしれません。
GREE 釣りスタ公式サイトより
無料でもかなり楽しむことができましたが、ある程度進んでくると、そこそこ大きな魚を釣ろうと思えば課金して購入することができる”特別な竿”が無いとなかなか釣れません。
この課金への誘導が非常に上手かったと思います(良い悪いは別にして)。
数多くの廃課金者を生み出し、ゲームの中では神にすらなれました(もちろん比喩ですが)。
お金さえ納めれば誰でもVIP席に座ることができ、下々の者を見下すことができる‥‥リア充に虐げられた人々のストレス発散の場となりました(言い過ぎか)。
まあ‥‥無料サービスってのはいつかは課金が必要になるものでございます。
ちなみに、「いやGoogleの検索機能やMAPなんかはずっと無料じゃないか」って反論する方もいるかもしれません。
実はGoogleに対してユーザーは目に見えないものを提供しています。
Googleにとっては非常に有益なモノです。おっと、この話はまた別の機会に‥‥。
話を戻すと、当初無料や格安で初めてユーザーを募り、ユーザーが増えてきたら課金制にしたり値上げしたりするのは世の常です。
楽天モバイルも「ゼロ円から使える」をCMなどでアピールしていましたが、今年7月からは「3GB以下は1078円にする」と発表しています。
不詳ワタクシも楽天モバイルを使っていますが特段驚きません。世の中そういうものでございます。
で、本題(まだだったのか)。
楽待は不動産投資に特化した記事や動画など、非常に有用なコンテンツが多いです。
モアぞうも楽待の会員ですから、メルマガは毎回目を通していますし、動画も全てではありませんが視聴しています。
不動産屋さんが見ても参考になる部分が多いのです。
だがしかし、楽待を支えているのはほぼ全て楽待に物件を掲載する不動産業者です。
不動産業者が楽待に物件を掲載する際の掲載料は比較的安価です。具体的な金額は伏せますが、たいしたことはありません。
賃貸物件と違って売買投資用物件は物量作戦にはなりません。数が少ないからです。
質重視の中で掲載料金は良心的だとは思います。
楽待に登録している方の中には不動産業者から物件の”提案”を受けたことがあるかもしれません。
具体的には、不動産業者が預かっている物件、もしくは自社物件を会員に対してメールでお知らせする機能です。
年間500件とか1,000件とか枠を購入して、毎月小分けにして使っていきます。
馬鹿にならない費用ではありますが、ここから契約に至る場合も少なからずあります。
不動産業者による広告掲載と査定のサービスもあります。
実は楽待の査定をやったことあるんですが、不動産会社目線だと一般の査定サイト(イエウールとかリビン・マッチなど)よりは競合が少なく使いやすいと感じました。
不動産会社だけではなく、リフォーム会社による内装一括見積もやっています。
楽待のメルマガの中にはPR記事で内装一括見積サービスを推してくるものもありますね。
ってことで楽待の収益構造は大部分が不動産会社の掲載料や広告料によるものじゃないかって感じがしますよね。
↑はファーストロジック社のIR情報からの引用。
青っぽい部分がほぼ全て不動産会社からの掲載料や広告料なので、ずっと8割~9割くらいを占めていますね。
これは極端に偏った収益構造と言わざるを得ません。
しかし、不動産会社の加盟をさらに増やそうという野望は持っているようです。
全国に宅建業者が12万社もあるので、まだその27分の1しか加盟していないってよ😧!
ってことで不動産会社の加盟はまだまだ増やす。
しかし、それだけでは収益構造がいびつってことでサブスクに手を出してきたって訳ですね。
ターゲットは不動産投資家の皆さん!
現在楽待の会員になっている不動産会社の人はおそらく有料会員サービスは利用しないでしょう。
確かに面白いコンテンツや動画は沢山ありますが、そもそもが不動産のプロである不動産会社ですから、お金を払ってまで利用するコンテンツではありません。
月額プランで3300円、年額プランなら月額2483円(いずれも税込)か~。う~ん無いかな。
例えば、今回の有料会員が使えるという「素早く路線価を見られるサービス」?
あんなもの現行の国税庁のサイトでもそんなに苦労はないし、不動産会社であれば住宅地図のゼンリンと提携していることが多いです。あれだとサクサク見られるんです。
積算価格もエクセルで簡単に計算できますしお寿司。
あと、「キャッシュフローシミュレーション」なんかも便利ではありますが、これも不動産業者は専用のソフトを作っていたりします。野村不動産なんかはネット上に公開していますね。
また、最近は情報商材みたいな感じで不動産投資家がこれを作って販売しているなんてこともあります。
実はすでに持っている人、多いんじゃないでしょうか?
そもそも、不動産投資のキモって先輩方の意見や成功事例を聞いたりすることよりも、いかに優良な物件をゲットするか、ですよね。
有料会員になってこれが叶うなら良いと思いますが‥‥果たして?
まとめると‥‥
今回、楽待の有料会員サービスはずぶのド素人さん(失礼)、情報通になりたい方、道楽でお金が有り余っている方ぐらいしか利用しないんじゃないかなというのが感想です。
だって、有料会員になって素敵な物件がゲットできるって訳じゃ無さそうなんですもん。
一言で言うと、今回の楽待の”改悪”は興行やカジノなどのVIP席のようなものです。
あれがあるから興行とかカジノって儲かるんですよね。
最後になりますが、楽待のプレミアム会員サービスが果たして良い物件をゲットできる一助となるのかどうなのか?
GREEの釣りスタのように”特別な竿”があれば物件を回してもらえる?いや貰えない(反語)
目的にそぐわなければBYEBYEして健美家に乗り換えましょう!(健美家の回し者ではありません‥‥)。
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