【地域レポートシリーズ②】神戸三宮が熱い!

地域レポート

国内有数の国際貿易港、神戸港を有する神戸市は人口150万人を超える大都市。

1995年(平成7年)1月17日の阪神淡路大震災を乗り越えて、成長を続けてきました。

 

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近年は川崎市や福岡市に人口を追い抜かされるなど、国内での位置づけは低下の一方でした。

関連記事:【地域レポート】福岡市ついに人口160万人に!

 

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政令指定都市第1号だった神戸市

 

1960年代の神戸カーニバルの様子

 

現在は全国に20市ある政令指定都市の中で、本制度の第1号は大阪市、横浜市、名古屋市、京都市と神戸市の5市でした。

 

それが1956年(昭和31年)4月1日。

 

この時の神戸市は他に指定された4市と違い人口100万人をわずかに下回っておりましたが、その翌年には100万人を超え、存在感がさらに高まりました。

かつての6大都市(東京市、大阪市、名古屋市、横浜市、京都市、神戸市)であり、東京特別区に移行した後は東京を除く5大都市の一角でした。

 

明治維新当時は人口わずか3.3万人だった小都市がここまで成長したのは、大消費地大阪と、天然の良港、神戸港の賜物です。

 

都心の移り変わり

 

神戸市を語る上で切っても切れない神戸港は、平安時代に時の権力者平清盛が「大輪田泊(おおわだのとまり」が日宋貿易の拠点として開港させたのが始まりです。

現在、貿易における神戸港の拠点は三宮から見て南にある人工島ポートアイランド(中央区)と同じく六甲アイランド(東灘区)にあり、その2つに機能が集中しています。

 

神戸市役所展望台から眺めるポートアイランド

 

また、クルーズ客船などは中央突堤ターミナル、メリケンパーク、ハーバーランド、ポートターミナル(いずれも中央区)に停泊します。

 

大輪田泊は中央区の西にある兵庫区あたりに所在していました。

その兵庫区には「福原」という地名があります。

 

1180年6月25日から同年11月26日まで、なんと”首都”であった「福原京」にちなんでいます。

 

たった5ヶ月ではありますが、大輪田泊にほどが近い福原の地が日本の中心であったのは驚きです。

 

もちろん、名実ともにという訳ではありませんが、一時的とは言え、神戸が日本の首都であったのは確かです。

 

当時は現在の兵庫区近辺が都市の中心でしたが、およそ700年後の1868年(明治元年)に現在の旧居留地の南側に兵庫港(現在の神戸港)が国際貿易港として再び開港された為、今度は元町付近が都市の中心となります。

 

開港を機に外国人居留地(現在の旧居留地)が整備され、1899年に日本に返還されるまで豪華な洋館が続々と誕生しました。

現在でも近代建築が数多く残っているのがこの地区の魅力です。

 

代表的な近代建築:商船三井ビルディング

 

さらに、1874年に開業した国鉄三宮駅は現在の元町駅付近にありました。

今では神戸阪急に変わりましたが、三宮駅前の神戸そごうは当時元町にあったのはあまり知られていません。

 

神戸そごう(神戸阪急に変わる前)

 

旧生田川を埋め立てて片道3車線の大通フラワーロードが誕生し、モータリゼーションの波を受けて三宮の街作りが進められていきます。

1972年に山陽新幹線が開業し、三宮から地下鉄で1駅の新神戸駅が誕生してからは、神戸における三宮の地位は不動のものとなります。

 

現在の三宮駅北側フラワーロードの様子。奥に見える建築中のビルは阪急の新ビル

 

現在の三宮駅南側のフラワーロードの様子。奥に見える建築中のビルは阪急の新ビル

 

上の2枚の写真に写っている阪急三宮駅の阪急の新ビルは地上29階建てで高さ120mですが、三宮付近では突出して背が高い訳ではありません。

しかし横幅が広いせいか、何故か非常に存在感があります。

 

こちらが完成予想図と断面図です。

店舗、オフィス、ホテルと展望フロアを擁する複合ビルです。

阪神大震災で被災した神戸阪急ビル東館の建て替えプロジェクトで、一旦計画がとん挫した後、再び計画されて、2021年春の開業予定となっております。

 

三宮での新たな再開発計画

 

JR西日本は大阪、神戸、広島の駅ビル開発に意欲を示しています。

大阪ではすでにJR大阪サウスゲートビル(旧アクティ大阪)のほか、2011年に開業したノースゲートビルディングがありますが、さらに新ビルを計画中です。

 

 

JR三ノ宮駅には1981年に開業した三宮ターミナルホテルがありましたが、現在は解体工事で跡形もなくなりました。

 

在りし日の三宮ターミナルホテル(写真左側)

 

このホテルの跡地とロータリーの敷地を利用して再開発を行うと思われますが、JR西日本からはまだ計画の発表がありません。

 

敷地面積が広く駅前の為、容積率も最大限生かせることから巨大なビルの建設が予想されます。

実はそれ以外でこれまでの神戸の再開発の中で最大規模の計画があります。

 

三宮地区の再開発イメージ

 

三宮付近は1960年代から80年代にかけて中小の建物をまとめて建てられて、区分所有など権利関係がややこしい土地や建物が多く、再開発が困難でした。

 

雲井通5丁目・6丁目にあるサンシティやサンパルも過去の再開発で建った大型の建物です。

その2棟や公的施設である中央区役所及び勤労会館を含めた一帯をバスターミナルと高層ビルから成る再開発計画が具体化しています。

 

サンシティ(旧プランタン、ダイエー)

サンパル

 

勤労会館(左)中央区役所(右)

 

いずれも老朽化が進み、館内は味のある昭和レトロ(この雰囲気自体は個人的には好きですが)な雰囲気が漂っています。

 

 

まずはサンパルと勤労会館、中央区役所及びその間にある東横イン三宮Ⅱの区域をⅠ期、サンシティのある区域をⅡ期、TOKYU REI HOTELのある区域をⅢ期以降(こちらは計画未定)として再開発を進めていく予定です。

 

 

計画のイメージです。神戸ではこれほどの規模のプロジェクトは過去を振り返っても数えるほどしかありません。

 

 

別の角度からのイメージパースです。参照はいずれも神戸都市局のHPより

用途はバスターミナル、ホール、図書館、店舗、事務所(オフィス)、ホテルで、Ⅱ期についてはごく一部サービスアパートメントがありますが、ほとんどが商業利用です。

 

バスターミナルを備える為、三宮の人の流れが大きく変わることが予想されます。

これに合わせて、JR三ノ宮駅では大阪方面に改札を増設する可能性がありますが、こちらについてはJR西日本からまだ何も動きがありません。

 

大規模なオフィス機能を備えるということで、近年オフィス空室率が改善傾向にあった神戸においては、オフィス移転や拡張の追い風となります。

 

 

すでに発表されているⅠ期のビルイメージです。出店はじれうも神戸市。

 

高さの最高限度はなんと165mで、発表されたイメージでも165mとなっています。

上記イメージ通り神戸市内の非居住用建物としては最高クラスとなります。

 

◆Ⅰ期ビル概要
・建築面積:約7,500㎡
・延床面積:約100,000㎡
・階数:地上30階 地下3階
・高さの最高限度:165m
・着工:2020年度予定
・竣工:2026年予定
・用途:低層部:バスターミナル・店舗・待合室
中層部:神戸文化ホール(1,800人)・図書館
高層部:オフィス(11階~23階)・ホテル(24階~30階)

 

神戸市役所展望台からの雲井通5・6丁目再開発地区方面の眺め

 

Ⅱ期についてはまた詳細をお知らせします!

 

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