小さい頃は地理が好きで小学校の時に配布された地図帳をボロボロになるまで眺めていたのは懐かしい記憶です。
地理好きが転じて不動産に興味を持った訳ではなく、元々不動産のチラシを眺めるのも好きだったので、現在も地理好き(転じて歴史好き)、不動産好きなモアぞうです。
最初にウンチクをばw
我が国ニッポンの面積は約378,000平方キロメートルです。千葉県の面積と同じくらいの北方領土4島(択捉島、国後島、歯舞群島、色丹島)も入れて。
ちなみに、世界一広い湖はカスピ海ヨーグルトで有名なカスピ海ですが、この面積が371,000平方キロメートルで、日本列島はほぼすっぽり入ってしまうほど巨大です。
さてご承知の通り、日本列島は山間部が約4分の3を占めていますので、可住面積(可住:人が住むのに適した場所)は北海道と四国を足したくらいの面積です。
で、人口はざっくり1億2,500万人で先進国の中ではアメリカに次いで2番目に多いものの、全体で見ると11位。
アジアやアフリカの発展途上国を中心に追い上げがすごいので、かつては日本より人口が少なかったインドネシアやナイジェリア、バングラディシュなどに抜かれて、世界のトップ10から転がり落ちてしまった格好です。
僅差でエチオピアやメキシコが迫ってきています。
日本の可住面積を94,500平方キロメートル(378,000平方キロメートルから山間部を除いた面積)として、これを日本の総人口で割るとどうなるか?
94,500平方キロメートルは945億㎡なので、人口1億2,500万人で割ると約756㎡。
国民1人あたり756㎡(約229坪)の土地を所有できる?
さて妄想はこの辺にして、何が言いたいかと言うと、国民1人1人が土地を持つってのはそれほど無茶な話ではないっていうことです。数字だけ見れば。
土地に限らず、縦の空間を活用した区分所有という権利の概念もありますから尚更です。
さて、今回はセンセーショナルなタイトルですが、全く根拠のない話ではありません。
‥‥というか、すでに現実的に起こってきている話ですもんね。
経済評論家の上念司さんが虎ノ門ニュース(現在は降板)で”予言”したのがこのタイトルのような話でした。
もはや買い手が付かなくなった地方の不動産は、1円とか100円とかで売れたらまだマシで、酷い場合だと数十万円積んで「貰っていただく」ような事例も多いです。
そういった買い手が付かない物件を買い取る(厳密に言えばお金を支払って処分できる)業者さんも出てきました。
「お金を払って処分する」なんて表現をするぐらい”ゴミ”扱いされる不動産(”負”動産と表現されたりします)が多い昨今です。
また、所有者不明土地の問題はニュースで見られた方も多いかもしれません。
所有者不明の土地の面積は約4万平方キロメートル分あるとされています。これは九州の面積に匹敵します。九州の面積ですよ!?
相続を繰り返すことで現在の所有者が数百人に及んだり、相続人の所在が不明だったり、相続登記が行われないままで、明治〇〇年時点で所有者の名義の住所は「満州国〇〇」とかになっているケースがあったりと、かなりひどい現状であります。
だったらこういった不動産を市町村が取得して、それを無料もしくは格安で配られる時代が来るっていうのもあり得るんじゃない?っていうのが趣旨でした。
固定資産税は市町村の税収になりますから、所有者が不明のままだとその不動産の固定資産税が入ってこない為、死活問題となります。
そういう背景もあって、現在は国土交通省が主体となって、所有者不明土地に関して有償(でも割安)で10年ないし20年間利用できる仕組みができました。
所有者が現れた場合は返さなくてはなりませんが、現実的にはほとんど現れないと思われます。市町村が散々公告をした後の話ですから。
なお、不動産の相続登記には法律上の義務や期限はありませんでしたが、2021年4月、相続登記を義務化する改正法案が可決されたことにより、2024年4月1日から施行されることになりました。
改正法施行後は、相続人が相続や遺贈で不動産を取得したことを知った日から3年以内に相続登記の申請をすることが義務化されます。
正当な理由なくこれを怠った場合は10万円以下の過料が課されることとなり、所有者不明土地の増加に対して一定の効果があると思われます。
昭和の頃の価値観は「家を持って初めて一人前」みたいな感じで、結婚したら家を買うのが通例でした。
昭和末期=バブル末期ですが、この頃はドーナツ化現象が社会問題となって、都心から電車で1時間半~2時間離れた物件であっても普通に売れました。
この頃にこのような郊外に家を購入した層がそろそろローンを完済する頃です。
いざ住み替えやなどで売却しようと査定に出せば、落胆するぐらいの価格になってしまいます。気の毒に‥‥。
現在は価値観が多様化していることもあり、必ずしもそうではありませんが、まだまだ「一国一城の主」に憧れる風潮はありますね。
ところで、リセールバリューという概念があります。
ざっくり言えば、「一旦購入した後、売却する場合にどのくらいの価格になるか?」という概念です。
車でよく使われますが、不動産でも活用されます。
例えば、東京の都心で購入した不動産は、何年たっても価値があります。いつでも高値で売れることでしょう。つまりリセールバリューが高い。車で言えばトヨタのランドクルーザーみたいなイメージでしょうか。
逆に都心から遠く離れた郊外は著しく価格が下がる可能性の方が高いです。こういった物件はリセールバリューは低いと言えます。車で言えば‥‥いえ、何でもありません。
昭和の末期に購入した郊外の家がまさにコレ。
何が言いたいかと言うと、慌てて家を買うのは禁物というのと、高齢になったら賃貸住宅に住めなくなるという恐れは薄いってことです。
現在ですら空き家率は14%(2021年調査)で、年々増加しています。
つまり、家が余るのに、住む家が無いっていうのは理論上おかしな話ってことになっていきますね。
また、高齢者向け賃貸については、定期的に連絡が入る見守りサービス(入居者が1,000~2,000円程度負担)を導入することで、孤独死を避ける仕組みが出来てきています。
ってことで、ウンチクと妄想から始まった本日のテーマ、いかがでしたでしょうか?
今日は雑記なのでざっくりでしたが、またデータを交えて詳しく解説したいと思います(多分)。
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