今日は先日の記事の続きです。エネルギーと原材料の価格がグイグイ上がってきています。おまけに半導体不足&円安。
それに伴って住宅設備のメーカーも、こぞって値上げを断行してきました。
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大手が上げだすと、中小も上げてくる。
銀行と一緒やな🤮 https://t.co/lDtBJ13inW
— イースター島不動産💨モアぞう (@55akaruimirai) March 26, 2022
住宅設備の主要メーカーが続々と値上げを発表しています。
商品によっては4割近く上がるものもありますが、平均すれば10%程度でしょうか。
日本ってのは面白い国で、大手企業が価格を上げだすと、ライバル会社についても「我も我も」と一斉に値上げをしてきます(中小は動きが遅め、もしくは上げない)。
金融機関の金利なんかは本当に良い例で、「他行が上げたぞ!よし、うちも上げよう」ってなもんで、なし崩し的に横並びに上げてくる傾向があります。
そういえば、2020年のコロナショックの際には、海外工場の操業停止で給湯器や温水洗浄便座などの供給が極端に不足して、入荷1ヶ月、2ヶ月待ちなんてこともありました。
現在も給湯器なんかは品薄状態が継続していて、いくらお金を積んでも手に入らないという状態です。
半導体が不足しているのが原因ですが、一時期のマスクみたいになってますね。異常です。
2020年中ごろ以降、企業物価指数や輸入物価指数がほぼ一貫して上がり続けています。
こうなってくると、本来は消費者物価指数にも波及してくるのですが、今年(2022年)2月の消費者物価指数は0.6%上昇で終わりました。
日本の統計では、エネルギー価格を消費者物価指数に入れるコアCPIを使っていています(世界標準はエネルギー価格を入れないコアコアCPI)。
ちなみに、2月の電気代やガソリンなどのエネルギー全体では20.5%の上昇でした。
これってちょっとだけ物価が上がっているのは、エネルギー価格の高騰のせいじゃね?って思っちゃいますね。
あと、”企業努力”によって価格を据え置く会社も多いのが日本特有の事情みたいですね。アメリカなんかはガンガン価格転嫁しちゃいます。
しかし、昨今の原材料価格の高騰の中では、どちらかと言えば値上げしない会社は少数派になるかもしれません。
値上げしない(価格据え置き)ニュースは検索してもあまり出てこないのですが、値上げのニュースは沢山出てきます。
新聞やテレビでは価格据え置きってのは面白みがないから取り上げないだけかもしれませんがね。
仮に価格据え置きのモノやサービスがニュースに取り上げられず目立たないだけで、実際は大半のモノやサービスが値上げができない状況であると仮定すると、原価が上がって価格据え置きですから、デフレと同じ効果で景気が悪くなります。
当然ながら金融緩和は継続され、金利は安いままでしょう。
しかし、本業を持つサラリーマン投資家については、景気が悪くなることでそもそもの手取りが減ってくる可能性の方が高く、このシナリオは避けてほしいところ。
どうせ金利は今より安くならないし。
で、本題(いつも前置きが長い‥‥反省)。
さて住宅設備の値上げは冒頭の通り。
サンゲツのクロス単価なんかも上がってきているので内装費用も高くつきます。
さて、これまで勝ち組だった都心部は、大都市ほど空室が目立つ傾向が増えてきました。顕著なのは東京とその近場の郊外。
テレワークの普及で住まいに対する価値観が少しずつ変わってきています。
とは言え、同じ大都市という枠組みでも、3大都市圏及び福岡都市圏以外の地方都市は元々空室率がそこそこ高かったので、それほど目立ちません。
これだけ見ると、東京近郊は厳しいって思うかもしれませんが、それでもまだ東京が勝ち組と思います。
どうしてかと言うと、やっぱり賃料です。
まず、経費で見ると、例えば田舎でアパートを建てようが都会でアパートを建てようが、単価はそれほど変わりません。
次に収入となる賃料ですが、賃料が高いのは当然都会なので、建築費が上がれば上がるほど都会が有利なのは自明の理。
今回あらゆる資材価格が高騰している中で、より一層東京への投資が進みそうな気がします。
反面、地方の不動産投資は経費がかさむ分、ますます厳しくなってくるんじゃないかな。より一層の工夫が必要です。
あと、ウクライナ情勢次第でまだまだエネルギー価格や原材料価格が大きく動きますので、ホントに先が読めない時代になっていますね。
ひとまず今回は住宅設備価格高騰について触れてみました。
経費が上がっても賃料が上がらない不条理。
しかし、住宅設備価格の値上げによって、内装業者さんは薄利多売を覚悟しつつ、施主に値上げ交渉を始めていますの。
不動産投資家の皆さんにおかれましてはこの状況を重々ご理解の上、折衝に応じてあげなければならないでしょうね、、カナシイ。
ってことで、タイトルの「なんかいいことないのかよ!」については、当面はまだ厳しい状態ですが、政府の政策が成功してインフレになれば借金している方が得なので、不動産投資でレバレッジかけている方は有利!
今のところこれぐらいかな‥‥。
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